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コブハナダカカメムシ Neocagira confragosa

コブハナダカカメムシ Neocazira confragosa Distant, 1883

体長6.5mm内外 本種は初め熊本県の湯山(水上村)で1881年5月中旬にLewisによって1♂が発見され、記載された。宮崎県で初めて確認された2010年時点では、1881年以後は1955年10月と1964年3月に鹿児島県佐多岬で各1♂が採集され、さらに、1965年5月23日に水上村江代で1♀が、1979年4月9日に大分県蒲江 町で1exが採集されただけという謎の多いカメムシであったが、2014年にその生活史はスダジイと密接な関係があるのではないかとの報告がされている。本種が再発見された水上村はゴイシツバメシジミの生息地保全を行っていることでも有名であるが、村内にある市房ダム湖のほとりにコブハナダカカメムシ再発見の碑がある。ゴイシツバメシジミを観察に行くときは序に寄って欲しい場所である。写真は宮崎県初記録の個体で,採集した場所は杉林の中をとおる舗装された林道であった.道沿いにはアカメガシワ、カラスザンショウ、イヌビワ、ネム、ハルニレやタブが生えており,コブハナダカカメムシはその林道沿いの草の上に止まっていた。2015年には日向市でも確認されているので、数は少ないが、県内に幅広く分布しているものと考えらる。(日向市、国富町,宮崎市)